MIZさんちのネットワークトラブル解決編

http://blog.livedoor.jp/miz_mus/archives/983972.html

というわけで、解決までの道のりを技術的見地から検証してみる。

事の発端

それまで使っていたルータが故障。しかしながら、すでにメーカーはルータのサポートを打ち切り修理などは期待できない状況。また、安価なブロードバンドルータであれば、3000円くらいからあり、修理できたとしてもそれにかかる費用および手間は新品のブロードバンドルータを買ってきた方が安価かつ手間もかからないことがいえる。

旧ネットワーク構成

ルータにはハブを挟みWindowsPCが数台、玄箱が1台つながっている。WindowsPCについてはルータに内蔵されているDHCPによりIPアドレスを取得。玄箱は192.126.123.100のIPアドレスを手動で設定してある。WAN側はADSL回線。
192.168.123.0/24なネットワークが構成されていたようである。すなわち、サブネットマスクは255.255.255.0である。

新ネットワーク構成

変更点はDHCPサーバにより192.168.11.2より16台までのIPアドレスが配布されるようになった点。WindowsPCについては正常にこのIPアドレスに設定されている模様。
ネットワーク的には192.168.11.0/24のネットワークと推定する。

問題点

玄箱は手動で静的に192.168.123.100のIPアドレスを持っているために、WindowsPC側からこのIPアドレスに向かってなんらかのパケットを送信するとルータに向けてのパケット送信となる。
これは、WindowsPCのもつルーティングテーブルが自動的にネットワーク外すなわち192.168.11.0/24の範囲外のIPアドレス向けのパケットについてはまずルータに向けて送信するように設定されているからである。

ハブがダムハブであれば、電気的信号は玄箱にも到達していたと考えられるが、現在のハブはスイッチングハブであるために、このパケットを送信した瞬間、仮想的にWindowsPCと玄箱との間は一本のケーブルでつながれているとみなせるので玄箱にとってはなにもパケットは送られてきていない。

解決法

要するに、WindowsPCと玄箱を同一ネットワークにすれば通信が可能となり、TELNETなどでの操作も可能になると考えられる。
現状では、玄箱側のいかなる設定変更も不可能である。玄箱にはディスプレイもつかなければキーボードもつかない。すべて、ネットワーク経由で操作するしかないのだが、そのネットワークが接続不可である。
したがって、WindowsPCやルータの設定変更で何とかする他はない。
それにむけて2通りのアプローチが思い浮かんだ。

解決法その1

サブネットマスクを255.255.0.0などに設定して192.168.11.*も192.168.123.100も同一のネットワークとする方法。
問題点はルータがそれに対応しているかどうか不明なところ。
自分のルータは同一メーカのものでありそれは対応しているようだが、値段が10倍くらい違う代物。そんな機能があるかどうか調査するのも面倒。
そのうえ、ネットワーク全体を巻き込むことになり、別のトラブルの可能性も否定できない。

解決法その2

任意のWindowsPCと玄箱クロスケーブルで接続し最小限のネットワークを構成する。最近のLANインターフェースはストレートケーブルでもいけることが多いのだが……その機能には対応してないようだった。
このとき、WindowsPCには手動で192.168.123.150などに設定しサブネットマスクを255.255.255.0などとし玄箱と同一のネットワークに設定しておくことが重要点。
物理的に配線を変えるのが面倒ではあるが影響範囲が少なくうまくいかないときも復旧も容易であると考えられる。

というわけで

というわけで、解決法その2を伝授することとした。
結果はうまくいったようである。