学習の高速道路

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆくを呼んで学習の高速道路について書きたくなった。

思うに、プログラムほどこれが充実しているジャンルはないだろう。と考える。
プログラムを書こうという人はいまやパソコンを所持していてネット環境もあるだろう。情報を発信しようとする側も受けようとする側も環境は整っているのだ。
そして、習得した技術をWeb上に公開している事例が多い。
また、オープンソースなプログラムもその気になれば読むことができる。

昔と比べて恵まれているなと思うのが、有用な開発環境が無料で手にはいることだ。
Turbo DelphiやVB2005、VC++2005やらEclipseなどといった大変高機能な統合開発環境が無料で手に入る。こんないい時代はないだろう。

カセットに印字されている「MON, *L, CTRL-B, CLOAD"99"」という記述が何かのヒントだろうかと気づくまでに1日はかかった。「MON」というのが何からしいことは本体の説明書に辛うじて少し書かれていた。しかし、キーボードから「M」「O」「N」とタイプしても何も起きなかった。RETURNキーを押すのだということに気づくまでに1日を要した。「MON」の他に「MONKEY」など他のコマンド(コマンドという概念も知らないわけだが)もあり得るのだから区別のために何かの区切りが必要なはずだという推論でようやくRETURNキーに気づいた。

http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20080102.html

このようなことは、今日ではグーグル先生に聞けばすぐに調べられることだろう。
また、周りに詳しい人がいるならばすぐに解決できるような事柄だ。それが、今ではセキュリティーの神様とまでいわれるまでの高木先生でさえ1日を要したという。

周りに詳しい人というが今ではたとえば「はてな人力検索」などのサービスが代用になるだろう。また、親しい間柄になれば個人的にいろいろ教えてくれるかもしれない。
昔では距離が離れていてとうてい結びつかなかったような場合でも、今ではインターネットを通じて結ばれるという可能性がある。そして、メッセンジャやらスカイプといったツールが便利であるだろう。その気になればファイルのやりとりだってできる。

昔に比べれば遙かに短い期間でプログラムを一定レベルで習得することが可能になっている。たとえ、少しでもプログラムというものにあこがれるのならこんなすばらしい環境を逃す手はないと思う。