読了

超空母出撃〈1〉 (ジョイ・ノベルス)

超空母出撃〈1〉 (ジョイ・ノベルス)

7万トン程度の船ではそこまでの戦闘能力は発揮できないと思うが……。
大和級装甲空母化した信濃でも航空機の搭載機数はさほど多くないしイギリスの装甲空母を例に出すまでもなく、装甲空母というだけで搭載機数はそれなりに少なくなってしまうものだから100機を超える搭載機数はナンセンスといえる。
まあ、10万トンも20万トンもといったら今度は作る方が技術的にナンセンスとなってしまいますが。んー、でも史実の信濃はあっけなく沈みすぎだからなあ。大和級船体を持つ超空母に活躍してもらいたいというのはわかるのだけども設定がなあ……。
装甲空母で100機を超えるように格納庫を造るとするとかなりトップヘビーになるような気がするのは気のせい?それを回避するようにするには排水量を増やすというのが一番の解決策になると思う。飛行甲板も大きくできるし、やろうと思えばジェット機だって運用できるだろうし、沈みにくくなるだろうしいいことばかりではないか?その分、燃料を消費し初期費用だって馬鹿にならないだろうけども。
そこへ行くと、羅門祐人の作品は設定にこそ無理があるものの初期設定から得られる結論そのものには無理がないと思う。まあ、愚連艦隊シリーズのように存在そのものが無茶なものも存在しますが……最初から無茶と知りつつ書いているみたいなのでそこはエンターテイメント。だから、自分の中ではNo.1作家なんだよなと一言。
田中光二の作品でも先に読んだ天空の要塞の方がよいように感じる。