IEのはなし

http://itpro.nikkeibp.co.jp/members/ITPro/SEC_CHECK/20031014/1/
後を絶たないIEの累積パッチは今年に入ってすでに5個目になった。
IEくらいの規模のソフトとなるとやはりバグの出現は仕方ないと言える。そして、随時セキュリティーホールを修正していくことは評価できる。しかし、最近そのパッチの不具合があった。こうも、不具合がでるようだとパッチも怖くてなかなか適用できないという事態が起こる。
ただ、安全かと言われればそうでもない。だいいち、IEは使っている人が多いだけに、クラッカーにねらわれやすいと言える。ひとたび、IE脆弱性を悪用すれば甚大な被害を引き起こすことが可能であるからだ。誰も好きこのんで比較的利用者が少ないと思われるブラウザーを標的にすることはないからだ。
また、WindowsユーザにおいてIEを使わないというのは何らかのこだわりやセキュリティー上の理由でわざわざほかのブラウザーを使用しているのだからセキュリティ的に堅い設定をされていることが多い。
よって、IE脆弱性はねらわれやすいと言える。

しかも、時として脆弱性の具体的な情報が流れることがある。そのためか、IEの未公開のセキュリティー情報をまとめた「Unpatched IE security holes」が閉鎖になった。
これを見てそれなりの対策を施すことも可能であるが、反面クラッカーの攻撃の手助けをしてしまうという両面がある。
ただし、ここに載っていた情報だけでは実際に攻撃に結びつけることはきわめて困難と言えるだろう。こうした情報を公開することは守る方にとっては非常に有利と言える。